私たちがもたらす影響

メディアの力とセサミストリートのマペットたちを一つにすると生まれるもの、私たちはそれを「セサミ効果」と呼びます。セサミ効果は実証され、測定が可能です。私たちは、セサミ効果をストーリーを通して伝えます。

A little girl cuddles and smiles with Karli

サリアは、依存症に苦しむ親を持つ大変さを知っています。現実に向き合う方法を学んだサリアは今、彼女のような状況に置かれた他の子どもたちを手助けしています。

10歳のサリアは両親や姉妹と自宅で生活していますが、いつも一緒に生活していた訳ではありません。サリアの両親には、依存症に苦しんだ過去があるからです。物質乱用障害に苦しむ親と生活を共にしているサリアのような子どもたちが、アメリカには570万人もいます。親の依存症に苦しむ子どもたちや家族を手助けするため、セサミワークショップは、セサミの人気キャラクターが登場する無料のコンテンツやツールを作成しました。登場するのは、エルモ、アビー・カダビー、そして依存症と戦う母親を持つセサミストリートのマペット、6歳半のカーリなどです。Sesame Street in Communities(セサミストリート・イン・コミュニティズ)番組の一部を成すリソースは、「あなたは一人ではない」「あなたはこれから大切にされる」など、子どもたちが最も必要としている言葉を届けます。依存症は病気です。他の病気と同様、良くなるためには支援が必要なのです。そして何よりも大切なのは、依存症はあなたのせいではない、ということ。サリアの両親は自宅に戻り回復しつつあります。サリアと母親は依存症への対処法として、瞑想などに取り組んでいます。さらにサリアは、自分の感情をコントロールするのに役立ったスキルを、同じような状況に置かれた他の子どもたちに教えています。

 

「家族で辛い時期を過ごすのはとても大変です。でも乗り越えた時、家族はもっと強くなれるのです」

– サリア(10歳)

テントの入り口から顔を出してほほえむ女の子、イスラムとエルモ

イスラムは、ザータリ難民キャンプで生活しています。大きくなったら医者になりたいと夢見ています。

シリアで生まれたイスラムは、現在家族と共にヨルダンの難民キャンプで生活しています。紛争や迫害から逃れるため、イスラムのように故郷を離れることを余儀なくされた子どもたちが世界中に3000万人以上います。その多くの子どもたちは、良質な教育にアクセスすることができません。だからこそ私たちは、国際救済委員会およびBRACと協働し、シリアやバングラデシュにいる難民と受入れ側コミュニティの子どもたちに、早期教育や遊びをベースとした学びを提供することを決めました。自宅・コミュニティ・幼稚園・医療クリニックという子どもたちとその家族の生活拠点で、携帯電話やテレビといった媒体を用いて行います。私たちのプログラムによって、子どもたちは基本的な学問だけではなく、社会性や情動的スキルも学びます。これは、自分自身の感情を理解し、回復するために必要なものです。キャラクターたちも、心の回復を学ぶための効果的なレッスンを子どもたちに教えてくれるのです。そして、イスラムのような何百万人もの子どもたちがトラウマを克服し、生き生きと成長できるよう手助けします。

「母親なら誰もが望むことを、私も自分の子どもたちに願っています。明るい未来を築いて欲しいのです」

—ザータリ難民キャンプで子どもたちと共に生活する、シリア人の母親

ピンクの背景の前でハグする、女の子とアビー・カダビー

イェセニアと家族は、セサミストリートが制作した自閉症のリソースを使って、日常起こる課題に対応できるようになりました。

イェセニアは自閉症です。賑やかで幸せな家庭で両親と暮らす、3人姉妹の末っ子です。自閉症の人にとって、日常の流れは困難なものになりがちです。でもイェセニアと家族は、私たちの自閉症に関する取り組みであるSesame Street and Autism: See Amazing in All Children(セサミストリートと自閉症:シーアメージング・イン・オールチルドレン)を通して、役立つツールやリソースを発見しました。取り組みの中心人物となるのが、ジュリアです。可愛らしい4歳の女の子のキャラクターであるジュリアが、子どもたち一人一人がユニークですばらしい存在であることを、世界中の人に教えてくれます。

「それなら、私もすばらしいのよね?」

—母親から自分も、セサミストリートのマペット、ジュリアのように自閉症だと説明を受けた女の子

16%

セサミストリートを見て育った子どもたちの高校時代の成績は、見ていない子どもの成績より16%高いという結果が出ています。また、就職率は18%高く、持ち家所有率も24%高いことが示されています。

3.7M

シリア人の子どもたちの3分の1、そしてシリアで内戦が始まってから生まれた子ども数に相当します。

52%

近年実施された認知度調査では、アメリカ人成人の52%が、セサミストリートに初めて登場した自閉症のキャラクター「ジュリア」を知っていると回答しています。

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Big Bird and a family with two adults and three children hold hands walking through the woods

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